天野月子 / "A MOON CHILD IN THE SKY"


以前から気になっていた天野月子嬢の1年8ヶ月ぶりとなる4thアルバム。

色々な場所でよく名前を目にするも実は一曲とて聴いたことがなかったのだけど、今回のアルバムは『ザ・ロック・アルバム』をテーマにし、更にあの美しいジャケットを見せられたら聞かないわけにはいかないという事で初聴きしてみた。

聞いてみた印象としては、今回のアルバムのジャケットのイメージ通りにゴスっぽいというか…ヴィジュアル系風味で個人的には嫌いじゃない、むしろ好きな音。

メタル要素とポップさを融合させた曲調や、要所要所に多用されているキーボードのせいかもしれないが、個人的に音的なイメージとしてはJanne Da Arcを髣髴とさせる。

とはいえ天野月子嬢の独特な詩の世界観や、透明感がありながらも声量を誇る声によりそこまで似てるとは思わないけれど。

独特の声質や世界観を持ちながらロック的な要素を持つ椎名林檎嬢を好きな人なら受け入れられるのではないでしょうか。

アルバムを通して全体的にクオリティは高いのだけど、個人的には『花冠』という曲が大変ツボにはまった。

ピアノとストリングスのみで構成された曲に囁きかける様な月子嬢のファルセットが重ねられ進行する静かな曲調かと思いきや、中盤からバンドサウンドが加えられていく…ハードなサウンドでありながら哀愁を感じさせる見事な曲。

JILSやKreis系の曲が好きな人は多分気に入ると思われます。

この人はポップな楽曲よりもバラードのようにしっとりと歌い上げるような曲調の方が声を活かせるのではないかなと思う…あくまで個人的な意見だけど。

機会があったら過去の作品群も聞いてみたいとは思えるようなアーティストですた。